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2022/05/15 14:27

こんにちは!

次回(5月16日)の新着商品はタンザナイトが登場します。



暮れなずむ夕暮れのような「タンザナイト」


タンザナイトの名称は、産出国であるタンザニアの山、キリマンジャロに広がる
夕暮れから夜に変わる夜空の色合いに似ていたことから「タンザニアの夜」にちなんで名づけられました。


世界中で愛されているタンザナイト


その魅力的な美しさにいち早く目をつけたティファニー社が、
鉱物名のゾイサイトではなく、産地の鉱山がある名峰キリマンジャロの夕暮れ時の
空の色に似ていた事から命名しました。

タンザナイトと聞くだけで、そびえる山あいの蒼みがかった深い空を思い浮かべますね。

非常に人気の高いタンザナイト

ティファニー社の大々的な宣伝により、タンザニアのみで産出される新しい宝石ですが、
ルビーやサファイア、エメラルド、パライバトルマリンなどに引けを取らない人気の色石です。

また見る角度によって異なる色調を示す多色性があり、表情豊かにわたしたちを魅了してくれます。


タンザナイトの誕生秘話


岩石を取り巻く温度や圧力に変化があると既に存在する鉱物が新しい鉱物に変わることがあります。
この作用を変成作用と言いまして、接触変成作用と広域変成作用の二種類に分けられます。

簡単にお伝えすると、接触変成作用は熱いマグマが地下深いところから上昇してきて元々あった岩石と接触し、
高い熱によって溶かし、高温な状態で結晶になれる鉱物を作る作用です。
この作用でガーネットなどの高温の状況で形成される鉱物が出来ます。



対して広域変成作用は地震の原因になっている地球の表面を覆っている大陸プレートが動いていることで
ぶつかり合う時の強い力と熱により、別の鉱物を作る作用です。
プレート同士がぶつかり合うので広域でこの変成作用が起こります。
この作用でタンザナイトが形成されます。

タンザナイトはおよそ5億年前に形成された広域変成岩の片麻岩に含まれています。
岩体は波のように折れ曲がった構造になっています。

片麻岩に特徴的に含まれるのがガーネットです。
タンザナイトが含まれる岩石にも鮮やかな緑色のグロッシュラー・ガーネットが発見されています。

このグロッシュラー・ガーネットはツァボライトと呼ばれ、バナジウム元素の影響で鮮やかな緑色になります。
タンザナイトができる前の岩石が非常に高温だった時に形成されました。
その後、岩石の温度が下がったところへマグマの熱水が入り込み、ツァボライトを溶かして
バナジウム元素がタンザナイトに含まれて美しい青紫色を生み出すことなりました。

地球の深部で起こった神秘的な出来事で、タンザナイトは誕生したのですね。

今回、ご紹介させていただくタンザナイトには移りゆくタンザニアの夜が閉じ込められています。

1点1点、表情が異なります。
是非お試しくださいね。