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2025/06/03 12:03
こんにちは❗
グランディディエライトってどんな宝石?
グランディディエライトは、その独特のブルーグリーンの色合いが最大の特徴です。
まるで南国の海を思わせるような、深く澄んだ青緑色は、
一度見たら忘れられないほどの美しさです。
1902年にマダガスカルで初めて発見されましたが、長い間、ほとんど不透明な鉱物として知られていました。
しかし、2014年以降、マダガスカルの南部海岸で宝石品質の透明な結晶が発見されたことで、一躍注目を集めるようになりました。
それでも、透明度が高く、色の良い宝石品質のものは非常に稀で、コレクターの的となっています。
一部の経済誌で「世界で3番目に高価な宝石」と評されたこともあります。
もともとの産出量自体が非常に微量です。
例えば、2014年から2016年の2年間でマダガスカルの鉱脈から掘り出された原石は800kgに過ぎず、
そのうち透明度の高い宝石品質のものはわずか60gだったというデータもあります。
これは卵1個分ほどの重さに相当し、いかに希少であるかが分かります。
さらに❗
マダガスカル政府が、グランディディエライトを「国の宝」として
国外への持ち出しを厳しく規制しているという情報もあります。
このように、たとえ良質な原石が採掘されたとしても、国際的な市場への流通が極めて制限され、
入手がさらに困難になっているのです。
グランディディエライトの色の魅力について、さらに詳しく解説しますね。
グランディディエライトの色の特徴は、単に「ブルーグリーン」と一言で片付けられない、奥深さと複雑さにあります。
まず基本となるのは、その名の通りブルーとグリーンが混じり合った色合いです。
これは、微量に含まれる 鉄(Fe)が発色の要因とされています。
- 青みの強いもの: 鉄の含有量や価数によって、より青みが強く、澄んだ海の色を思わせるようなものもあります。パライバトルマリンのネオンブルーに似ていると感じる人もいるかもしれません。
- 緑みの強いもの: 一方で、緑がかった色合いが強く出るものもあり、森の深みを感じさせるようなシックな印象を与えます。
- 中間色: 青と緑のバランスが絶妙で、ティール(teal)と呼ばれるような、独特の洗練されたブルーグリーンが最も人気のある色味とされています。
グランディディエライトは特に「三色性(trichroism)」を示すことが知られています。
具体的には、以下の3つの色が観察されることが多いです。
- 濃い青緑色(または青)
- 濃い緑色
- 無色または非常に薄い黄色
この三色性が複雑に絡み合うことで、グランディディエライトは、見る角度や光の当たり方によって、驚くほど多様な表情を見せます。静かに眺めていると、まるで宝石の中で色が変化しているかのような錯覚に陥ることもあります。この予測不可能な色の変化こそが、コレクターを惹きつける大きな理由の一つです。
宝石品質のグランディディエライトで最も価値が高いとされるのは、
一般的に「色が濃く、ネオン感のあるブルーグリーン」とされています。
ただし、個人の好みによっては、水色に近い明るい色味を好む人もいます。
グランディディエライトの色味は、まさに地球が生み出した奇跡のような複雑さと美しさ。
実物を見る機会があれば、ぜひ様々な角度から光を当てて、その多彩な表情を楽しんでみてください。